恐竜トリケラトプスと恐怖の大王
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恐竜トリケラトプスと恐怖の大王―たたかう恐竜たち (たたかう恐竜たち) 著者:黒川 みつひろ |
黒川みつひろ(光広)さんの恐竜シリーズの絵本です。小峰書店の黒川さんのシリーズは、初期シリーズの「恐竜の大陸」シリーズが全8巻。現在刊行中の「たたかう恐竜たち」シリーズは本作を含めて既刊11巻。トリケラトプスを中心に恐竜達がなかなか人情深い(人情とはいわないか、情け深い、といえばいいのか)やりとりをするんです。ストーリー自身は架空の話だと思いますが、黒川氏の恐竜解説は科学的説明がなされています。
いつのことだったでしょうか。図書館で絵本を借りるのが大好きな息子がこのシリーズの絵本を選んだのです。そのときは連続ものだとは露知らず、「面白い話だったね」と返したものでした。ところがその後、私が不在だったとき妻と息子が旭川の絵本専門書店「こども富貴堂」でこのシリーズの別の本を買ってきました。買ってきたのは「恐竜トリケラトプスとひみつの湖」(下記参照)。それを見て「これは同じ恐竜が出てくるシリーズ物の作品だったんだ」と気づき、図書館で在庫があるたびに借りるようになっています。
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恐竜トリケラトプスとひみつの湖―水生恐竜とたたかう巻 (たたかう恐竜たち) 著者:黒川 みつひろ |
ですが率直に言って人気ありすぎ。昨日も旭川中央図書館に行きましたが黒川氏のこのシリーズは全て貸し出し中。1冊だけ閉架書庫にありましたが借りられず。でもまあこの日は当初から「こども富貴堂」でこのシリーズの絵本を1冊だけ買おうね、と息子(4歳)と話していましたのですぐさま移動。「こども富貴堂」で以前選んだときは何冊もシリーズ本があり、お店には失礼ながら息子が平積棚に並べて「どーれーにーしーよーおーかーな」と指差し指差し選んだとのこと。ところが今回は「恐竜トリケラトプスと恐怖の大王」と「恐竜図解新辞典」しかありませんでした。黒川氏の他の恐竜関連本は数点ありましたけどね。でもまあ、人気があるのはそれだけ面白いってことで。
さて今日ご紹介する「恐竜トリケラトプスと恐怖の大王」ですが、内容を簡単に説明しますと主人公(?)のトリケラトプス一家が暮らす地域にティラノサウルス軍団が突如襲ってきます。草食恐竜たちがどうやって対抗するか悩みます。この地域では以前から肉食恐竜軍団のダスプレトサウルスとの抗争がありました。ところがトリケラ一家の長男坊(?)リトルホーンはティラノ軍団の侵入によってダスプレトら肉食恐竜軍団のテリトリーも奪われてしまうことに着目。「暫定共闘」を提案しようと発案するのです。そしてこの交渉役にリトルホーンが赴き、リトルホーンの勇気ある姿に感銘した(?)ダスプレトは意外にも草食恐竜からの都合よいとも受け取れる暫定共闘を受け入れ、ティラノ軍団を追い払うことに成功するのでした。
このリトルホーンの姿ですが、肉食恐竜としてみれば「敵ながら天晴れ」ということでしょうか。確かにトリケラトプスの強さを考えれば肉食恐竜とはいえ一目置くところがあるでしょうが、続編の「恐竜トリケラトプスとひみつの湖」ではリトルホーンはダスプレトのことを「知り合い」と言うし、ダスプレトは自分の子どもの面倒を見てくれたリトルホーンに対して例を言うし、なんだか任侠じみた関係が生じているのです。これも物語でこそですが、なかなかワクワクする展開でもあるのです。肉食動物と草食動物の間には所詮信頼関係だなんて生まれないのさ、というのが通説かもしれませんが、恐竜の世界での日常そのものがほとんど想像するしかないだけに「願いをこめたのかな」とも思います。
いまのところ図書館で借りてきたのも含めて数冊しか読んでいない私ですが、リトルホーンの活躍ぶりにワクワクして全作必ず読むぞ、と心に決めた日曜日でした。
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