恐竜トリケラトプスと恐怖の大王

恐竜トリケラトプスと恐怖の大王―たたかう恐竜たち (たたかう恐竜たち) 恐竜トリケラトプスと恐怖の大王―たたかう恐竜たち (たたかう恐竜たち)

著者:黒川 みつひろ
販売元:小峰書店
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黒川みつひろ(光広)さんの恐竜シリーズの絵本です。小峰書店の黒川さんのシリーズは、初期シリーズの「恐竜の大陸」シリーズが全8巻。現在刊行中の「たたかう恐竜たち」シリーズは本作を含めて既刊11巻。トリケラトプスを中心に恐竜達がなかなか人情深い(人情とはいわないか、情け深い、といえばいいのか)やりとりをするんです。ストーリー自身は架空の話だと思いますが、黒川氏の恐竜解説は科学的説明がなされています。

いつのことだったでしょうか。図書館で絵本を借りるのが大好きな息子がこのシリーズの絵本を選んだのです。そのときは連続ものだとは露知らず、「面白い話だったね」と返したものでした。ところがその後、私が不在だったとき妻と息子が旭川の絵本専門書店「こども富貴堂」でこのシリーズの別の本を買ってきました。買ってきたのは「恐竜トリケラトプスとひみつの湖」(下記参照)。それを見て「これは同じ恐竜が出てくるシリーズ物の作品だったんだ」と気づき、図書館で在庫があるたびに借りるようになっています。

恐竜トリケラトプスとひみつの湖―水生恐竜とたたかう巻 (たたかう恐竜たち) 恐竜トリケラトプスとひみつの湖―水生恐竜とたたかう巻 (たたかう恐竜たち)

著者:黒川 みつひろ
販売元:小峰書店
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ですが率直に言って人気ありすぎ。昨日も旭川中央図書館に行きましたが黒川氏のこのシリーズは全て貸し出し中。1冊だけ閉架書庫にありましたが借りられず。でもまあこの日は当初から「こども富貴堂」でこのシリーズの絵本を1冊だけ買おうね、と息子(4歳)と話していましたのですぐさま移動。「こども富貴堂」で以前選んだときは何冊もシリーズ本があり、お店には失礼ながら息子が平積棚に並べて「どーれーにーしーよーおーかーな」と指差し指差し選んだとのこと。ところが今回は「恐竜トリケラトプスと恐怖の大王」と「恐竜図解新辞典」しかありませんでした。黒川氏の他の恐竜関連本は数点ありましたけどね。でもまあ、人気があるのはそれだけ面白いってことで。

Kc330208 こども富貴堂外観

Kc330209 入口にたつイワトビペンギン

さて今日ご紹介する「恐竜トリケラトプスと恐怖の大王」ですが、内容を簡単に説明しますと主人公(?)のトリケラトプス一家が暮らす地域にティラノサウルス軍団が突如襲ってきます。草食恐竜たちがどうやって対抗するか悩みます。この地域では以前から肉食恐竜軍団のダスプレトサウルスとの抗争がありました。ところがトリケラ一家の長男坊(?)リトルホーンはティラノ軍団の侵入によってダスプレトら肉食恐竜軍団のテリトリーも奪われてしまうことに着目。「暫定共闘」を提案しようと発案するのです。そしてこの交渉役にリトルホーンが赴き、リトルホーンの勇気ある姿に感銘した(?)ダスプレトは意外にも草食恐竜からの都合よいとも受け取れる暫定共闘を受け入れ、ティラノ軍団を追い払うことに成功するのでした。

このリトルホーンの姿ですが、肉食恐竜としてみれば「敵ながら天晴れ」ということでしょうか。確かにトリケラトプスの強さを考えれば肉食恐竜とはいえ一目置くところがあるでしょうが、続編の「恐竜トリケラトプスとひみつの湖」ではリトルホーンはダスプレトのことを「知り合い」と言うし、ダスプレトは自分の子どもの面倒を見てくれたリトルホーンに対して例を言うし、なんだか任侠じみた関係が生じているのです。これも物語でこそですが、なかなかワクワクする展開でもあるのです。肉食動物と草食動物の間には所詮信頼関係だなんて生まれないのさ、というのが通説かもしれませんが、恐竜の世界での日常そのものがほとんど想像するしかないだけに「願いをこめたのかな」とも思います。

いまのところ図書館で借りてきたのも含めて数冊しか読んでいない私ですが、リトルホーンの活躍ぶりにワクワクして全作必ず読むぞ、と心に決めた日曜日でした。

最後にここと、ここをクリックしてくださればありがたいっす。

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サルビルサ

サルビルサ サルビルサ

著者:スズキ コージ
販売元:架空社
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なぜ息子が「大好き」なのかまったく意味不明なんですが、頭から離れません。それがこの絵本、「サルビルサ」。解説的な文章はどこにもないので、それぞれが受け止めた印象だけが残る一冊。web上でブロガーの書評を読んでいると、共通して「大人は理解不能」でも「子どもは大好き」などの評が。しかし、さらにすすめば「ついに大人もはまる」と。私もその一人なのかもしれない。

今朝も保育園に行くとクラスに入らない息子。2階のホールでグダグダしており、「どうしたの?一緒にクラスに行こうか」と言うと「やだー。えほん、一冊でいいから読んで」とねだられる。いいよ、と答えるとこの本を出そうとする。手前に並ぶ本が邪魔でうまく出せない。でもなんとか出そうとする。粘る。こんな粘り強い息子珍しいなと思いながら読む。「これ好きなの?」と聞くと「うん、好き」と。

「モジ」「ジモ」「サルビ」「ビルサ」・・・と続く。書評にも「回文になっている」とあった。回文と言うか、同じ言葉を逆にしてるだけ。最後に出てくる「ヤツ」が全てを奪い去っていき、人間どもの争いがばかげて見える。「ヤツ」が「サルビルサ」と言い回文になる。全然、意味がわからないのだけど、なんとなく言っていることがわかるような気がしてくる。不思議な本。

これだけだと抽象的すぎるけど、ストーリーはやはり自分で感じた方がいいので省略。どこかで見た絵だなーと思ったら、作者のスズキ・コージさんはNHK教育の朝やってる「てれび絵本寄席」の絵を描いている人だとか。そういえば今朝も見ましたよ、息子と。一度、図書館などで読んでみるといいです。サルビルサ!

●同じ作者の作品

スズキコージズキンの大魔法画集 スズキコージズキンの大魔法画集

販売元:楽天ブックス
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エンソくんきしゃにのる エンソくんきしゃにのる
販売元:ウッドワーロック
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NHK「てれび絵本」DVD えほん寄席 抱腹絶倒の巻 NHK「てれび絵本」DVD えほん寄席 抱腹絶倒の巻
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ブレーメンのおんがくたい ブレーメンのおんがくたい
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ふくのゆのけいちゃん

Kc330010_2

久々の投稿となります。今日は「ふくのゆのけいちゃん」をご紹介します。

表紙を見たまま、「ふくの湯」という銭湯のお嬢ちゃん「けいちゃん」が主人公で、ある日の「ふくの湯」の一日を描いています。その日が普通の日では無く、銭湯の「花」とも言うべき絵(なんと呼ぶのでしょうか?銭湯画?背景画?)を書き換える日の一日を描いています。銭湯といえば客としてしか行ったことが無いですけど、そこで生活している経営者一家の姿も描かれ、とりわけ今のスーパー銭湯しか行ったことのない子どもにとっては「ああ、銭湯ってこういうところなんだー」ということがわかる絵本だと思います。

先々週、図書館へ行き、あれこれ探していたらこの本を見つけました。そして「ぜひぜひ」と借りてきました。我が家にとっては見たことが無いけど、意味のある絵本だったのです。それは何故か?

息子の保育園では毎年年度末に「記念文集」を出します。主に卒業生である5歳児中心の編集になっていますが、0歳児~4歳児、一時預かりのクラスまですべての子ども達が掲載されます。子どもの書いた絵や親からのメッセージ。先生(保育士)からはその時々の「好きな遊び」とか「好きな絵本」とか。で、今年3月に受け取った記念文集に書かれた2歳児クラスのときの息子の「好きな絵本」に「ふくのゆのけいちゃん」が書かれていました。思えば2歳児クラス前半のお気に入り絵本が「かつおぶしのまち」でしたから、なんと渋い2歳児だったことでしょう。

当時、運動会の頃を前後して息子のクラスでは「はらぺこあおむし」が大ブームでした。絵本も大小あわせて3-4冊はあったでしょうか。CDもあって、朝からみんなで歌っていました。朝の絵本タイムも「はらぺこ~」のときが多かったみたいです。ですから同級のお友達は1-2名を除きほとんど全員が「好きな絵本」に「はらぺこ~」と書いていました。そんななかでの「ふくのゆのけいちゃん」です。そのチョイスに親ながら拍手を送りたいっす。

でもって内容ですが、あれこれ説明するより、主要ページを見てもらったほうがいいかな、と思います。本当に銭湯の一日なんです。裏方の様子が垣間見れて、興味深かったです。いま「スーパー銭湯」大流行の時代、「ふくの湯」のような銭湯は経営も大変だろうなーとか思ってしまいます。今度、ご家族で一度、普通の銭湯に行ってみてください。

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絵を描く人が来たところ。

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絵を描いているところ。

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燃料はいまは重油になっているのかなー?

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さあ、できました。今年は富士山です。

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風呂に入っているすぐ隣に、団欒があるとは思いませんね。

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閉店間際は互いに忙しいですね。

ふくのゆのけいちゃん (こどものともセレクション) Book ふくのゆのけいちゃん (こどものともセレクション)

著者:秋山 とも子
販売元:福音館書店
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おでかけのまえに

Kc330158 うちの息子が何歳のときでしたでしょうか?まだ1歳半~2歳くらいのときだったろうと思います。当時、朝の出勤時になると必ず息子の「お手伝い」攻勢とのたたかいでした。我が家では、私が息子を保育園に送り届け、それから出勤します。妻は徒歩1分強のところに職場がありますので、私がどうしても送り迎え(どちらか)ができない場合に出動してもらっています。おかげで保育園では「Kくんのパパ」と認知されましたので、迎えに行っても「怪訝顔」で「不審者?」とか思われずに済んでいます。

でもって話を戻すと、やはり朝は忙しいですよね。出かけの5分が命取りになる場合も(大げさ)。ですから、できるだけ「出かけ」はスムーズに済ませたい、と思うのが父心。同時に発達段階を一歩一歩歩んでいく息子の「やりたい」を尊重してあげたいのも親心。そのハザマで苦悩するのが朝の出かけ支度なのです。

ズボン、自分ではいてほしいけど、「Kが、はくー」とやらせていると、ジリジリ時間経過。5分、10分・・・。精神力の負け!普段は3-4分で負けて、「たっちしてー」とはかせてしまいます。すると、息子は怒るときも。そんな毎日ですよね。

そういう毎日の愚痴をSNSに書いていましたら、ある友人(ちょいと年上の女性。子育て歴では大先輩)がこの絵本を教えてくれました。で、さっそく旭川駅前の三省堂書店で発見。即購入しました。

もう、内容は同じですね。今日は楽しいピクニック!早く行きたい気持ちで一杯。お手伝いしようとする主人公。その努力は・・・。とまあ予想を裏切らないのです。でも凄いなと思ったのは、ストーリー中のご両親。ちょいと「イラッ」としているかな?と思わせる場面はあるのですが、怒らない。「絵本だから」ともいえるのですが、きっと著者は「あまり怒らないで見守ってあげてね」と伝えたかったのでは?

振り返れば当時は、いつも怒っていたような。それは今も同じかもしれません。出かけになれば必ず「一回だけ自転車のりたい」(今朝2007.6.27のこと)とか言い出すのです。で、怒っちゃう。「もうパパだけ保育園に行きます!」とかいってドアを閉めようとする。息子も経験を積むと理解も深まって、今朝などは「ドア閉めないでね」とか言って押さえてるんです。あーこりゃこりゃ。

でもって絵本では最後に、とびっきりの服を着た主人公が玄関を飛び出して・・・。

Kc330159 ヒエーーー。こんなん、なっちゃいました。あーこれ、自分ならなんと言うか。それより怖いのは息子だったら、「ふーいーて(拭いて)」と、「この服絶対着ていくから、即綺麗にせよ」と理不尽な主張をすることでしょう。ああ、怖い。

でもこの絵本読んで、少しは怒らなくなりましたよ。ありがとうございます、KKさん♪

おでかけのまえに Book おでかけのまえに

著者:筒井 頼子,林 明子
販売元:福音館書店
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でんしゃはうたう

Kc330364 うたうんですよ。電車が。「ああ、なるほど、こういうアイデアもあるかもねー」と思いながら読みました。実はこの絵本、図書館で一度は息子が手に取ったのですが、いざ借りる段になって「いらない」(他に借りたい本がいくつかあって、我が家は一度に5冊までという自主規制をしているので、ベスト5には入らなかったんでしょうね、きっと)というので、でも「何がうたうんじゃ?」と気になった父が読みたくて特別許可いたした次第です。

では何がうたうのか?

Kc330366 ページを開くとですね、車窓風景なんですよ、ずっと。それも運転席からの。ある駅をでて、次の駅まで。そのあいだ、運転席で聞こえるであろう音(駅のアナウンス、走行音、モーター音等等)が文字化されているのです。多分、厳密にいえば車掌のアナウンスもあって然るべきだと思うのですが、そいつは無粋なので省略しているのかな?でもって、こいつは読むの大変ですよ、意外と。

Kc330365 こちらの写真は本文もちょびっと写ってるんですが、読めますか?踏み切り通過ですけど「ねん ねん ねん ごごだだっだだ」。その後が「たたっ つつっつつ たたっ」の繰り返し。寝る前なんて舌まわらないのに、とくに晩酌したら舌噛むこと間違いなし。多分、これ、作者さんがこのアイデアを思いついて、ビデオでも持ってどこかの電車に乗ったんでしょうね。運転席の真後ろあたり。私も高校時代を思い出しました。当時、小田急線向ヶ丘遊園駅~生田駅の間を1区間だけ通学していました。その1区間、いつも運転席真後ろに立ち、風景を眺めていたものでした。意外に面白いんですよね。確かにいろんな音が聞こえます。そやつを忠実に再現したんでしょうね。はは、よく思いつきました。

Kc330367 踏み切りや鉄橋、住宅地を通過して駅に到着します。途中、ご苦労なことに列車を撮影するカメラ小僧も描き、描写は丁寧です。人間の声は、出発駅と到着駅のアナウンスのみ。

息子はですね、最初普通の絵本だとおもったようで、あまり期待してない、というか借りて帰ってからも読もうとしないでしたよ。でも寝る前に「いっぱい、よんで、いっぱい」というので、その「いっぱい」のなかにもぐりこませて無理やり読みました。読んだらメチャうけ。かなり意外だったみたいで、「また読んで」と何回も読みました。後日、妻もチャレンジしていましたが、なかなか難しいみたい。苦労されてました。

こちらも「ちいさなかがくのとも」です。どうぞご一読を。

作者の三宮麻由子さん、「耳」とか「目を閉じて」とかそういうタイトルの本を書かれています。その関係でこういう着想をされたのでしょうかね。なるほどねー。

そっと耳を澄ませば そっと耳を澄ませば

著者:三宮 麻由子
販売元:集英社
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目を閉じて心開いて―ほんとうの幸せって何だろう 目を閉じて心開いて―ほんとうの幸せって何だろう

著者:三宮 麻由子
販売元:岩波書店
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福耳落語 福耳落語

著者:三宮 麻由子
販売元:日本放送出版協会
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いのちの音が聞こえる いのちの音が聞こえる

著者:三宮 麻由子
販売元:海竜社
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かつおぶしのまち

Kc330226 久しぶりの更新になりました。忙しかった季節が過ぎ、再び絵本をゆっくり手に取る時間ができました。忙しかった渦中も、毎晩の絵本タイムは続いていたのですが、もっぱらワニワニシリーズばかり読んでいました。

さてこちらの「かつおぶしのまち」ですが、保育園の2歳児クラス(昨年度)のときに息子が大好きで手放さなかった絵本です。先生が言ってました。「Kくんはいつも『かつおぶしのまち』を持ってきて、膝の上に座って『これよんでー』と言ってくるんですよ」と。いつも、必ず、これなのだそうです。でも、なぜこの絵本なのか?については諸説ありましてよくわかっていません。一説には表紙にバスが書いてあるから(自動車系大好きなので)、また他説には最後のページに船が書いてあるから(船・飛行機系も大好きなので)、などなど。恐らく、そんな動力系の絵が意外にたくさん書いてあるから好きなんだと思います。

で、この絵本、どんな内容かというと主人公一家が帰省して田舎の鰹節工場を見学するというだけのお話なんですが、この鰹節生産工程が大人なりに知らないことが多く、勉強になりました。詳細な図解があって、変な解説書より便利です。

Kc330233 実はこの本を読むまで、鰹節造り、というのはどういう工程があるのか知りませんでした。私たちの日常生活で普段使う鰹節は削って「パック」になっているものが主流です。ですから、そもそも半身の形の鰹節を目にする機会すらなく、「カツオブシ」が「鰹」の加工品だということ自体、忘れがちです。鰹をみるのは刺身用の「かつおたたき」半身パックくらいでしょうか。

↑のページでは建物全体が燻製器になっている様子が紹介されています。主人公一家の男の子がびっくりするんです、「おかあさん大変だ、かじだよ」って。するとそこは燻製工場でした。茹で上げた後の鰹が大量に一気に煙モクモクで燻製に。鰹節って燻製品だったんですね。

Kc330234 燻製の後は「カビつけ」。煙モクモクの後は蒸気モクモクの部屋で1週間カビをつけられるそうな。鰹も忙しいですね、大変だ。てゆうか、人間はカビを有効に利用してますよね。カビをつけると美味しくなる、だなんてどうやって発見したんでしょう。まあ、誰か食料に困ってカビた鰹を食べたんでしょうね。チーズにも通じる加工技術ですね。

Kc330235 カビをつけた後は天日干し。男の子、「ああ、よかった。かつおぶしはひなたぼっこしてうれしそうだ」と喜びます。1週間も湿っぽい部屋でかわいそうだ、と。カビつけの後は、1週間ほど天日干しして、再びカビつけの部屋に。この工程を3回繰り返して「本枯節(ほんかれぶし)」の出来上がり、とのこと。

Kc330237 でもって見学後の夕食。最後にべっくらこいたのは卓上にかつお刺身だけでなく、兜煮が一人一頭あたってるという様子。こんな姿がフツーに書いてあって、さすが本場じゃと思いました。こんなのが出てきたら、妻も息子も小躍りして喜んで食べることでしょう。まず目玉をつつくことは間違いなし。普段も「ほっけ」(北海道ならでわ)や「さけ」など食べるときは、息子必ず「目、たべたーい」と言います。妻曰く、「私が、『魚は目が一番美味しい』と食べていたのを見ていたのでは?」とのこと。恐るべし幼児。

さてこの「かつおぶしのまち」、絵本にしてはずいぶんリアルな内容だなーと思っていましたが、保育園から借りてきて読んでみたら「かがくのとも」掲載の絵本でした。これ見て納得です。福音館書店の「こどものとも」など月刊絵本シリーズの一つ「かがくのとも」は5-6歳むけ月刊科学絵本。このシリーズは、かなり侮れない興味深い絵本が多いです。

我が家では息子用に、4月から来年の3月まで月刊絵本「ちいさなかがくのとも」を定期購入することを決めました。これは「かがくのとも」の入門版で、3-5歳むけ月刊科学絵本です。保育園を通じての紹介に、「今年は買うぞ!」と心に決めていました。

これからもお世話になりそうです、福音館書店。

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バスラの図書館員-イラクで本当にあった話

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話 バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

著者:ジャネット・ウィンター,長田 弘
販売元:晶文社
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早くも番外編です。息子に読んだ本ではありませんが、私にとって息子と密接なかかわりにあると考えている絵本です。それがこの『バスラの図書館員』です。実はいま、手元にありません。だから表紙の紹介はアマゾンの画像にて失礼します。

息子が生まれたのは2003年11月。その時期はアメリカがイラクへの戦争を開始して半年ちょっと経っていた時期です。そして日本では自衛隊を派遣しようと準備がすすめられていた時期でした。第一陣が私の住む旭川から出る、との噂が流れ、妊娠中の妻も不安を抱えていました。そして出産。自衛隊員さんにも死んでほしくない。イラクの人にも死んでほしくない。みんなが無事に生きれるように、息子には平和を願う名前をつけました。

その頃、イラクの人々の平和を願う行動をすると「自衛隊派遣になぜ反対なんだ」と怖い目にあうこともありました。でも鉄砲をもって現地の治安が守れるのでしょうか?武力によって平穏が保たれるのでしょうか?でも確かに「反対」と思っているだけで平穏は訪れません。強い意志と行動力が必要です。その一人が『バスラの図書館員』その人なんです。戦火の下でも本を愛し、貴重な史料を戦火から守りました。

私は最初、自分で読みたくてこの絵本を買いました。でも一読後、すぐに友人に贈ることにしました。その友人はイラク開戦時、小学生でした。当時、彼は手紙をくれました。彼は子ども心にイラクの人々に思いを寄せ、精一杯の想像力を働かせ、「なぜ戦争をするのだろう」と考えてくれました。そして彼が好きなテレビの主題歌『世界が一つになるまで』の歌詞を、私に教えてくれました。「歌のかしの部分にこんな所があります。『世界が一つになるまでづっと手をつないでいよう』まさにそのとおりだと思います。早く世界に平和が来るといいです」(原文ママ)。この手紙は私の心を大きく動かしました。この子は「なぜ戦争をするのだろう」「なぜみんな(周りの市民)は戦争に反対しないのだろう」と疑問をもっていました。私は彼に誓いました。戦争をやめるためにがんばること。そしてイラクの人々が平和に暮らせるためにがんばること。そのためにあきらめないこと、を。

そんな彼に教えてあげたかったんです。戦火の下でもあきらめなかった人がいたことを。彼は両親や兄弟とともに絵本を読んでくれたそうです。そしてご両親は「この絵本を多くの友人へ」とたくさん注文し配られたそうです。彼はもうすぐ高校生。勇気と正義感あふれる青年に育っていることでしょう。

息子がもう少し大きくなったら、私も再びこの絵本を購入して息子に読んで教えてあげようと思います。戦争は人が始めるもの。人の手で止められること。例え傷ついても、人の温かい心に接すれば、癒されるかもしれないこと。でも死んだ人は帰ってこないこと。だから何より、息子自身が他人の痛みをわかることのできる人間になってほしいということを。

3月20日はイラク戦争が始められた日です。2007年3月20日で4年になります。しかしまだ、イラクには米軍も自衛隊も駐留し、人々は苦しみから抜け出せません。多くの子どもたちは日本では問題にならない感染症で命を落としています。

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んぐまーま

Kc330160 参りました。何なんでしょう。谷川ワールドですね。

書評によると著者の谷川俊太郎氏が赤ん坊の世界を表現したとか・・・書名も『んぐまーま』ですが全編こういうムードです。ですから「○○というストーリーです」とは言えない内容。私の印象としては、まあ書名からして「ママ」が関連するんだと思っていました。表紙の赤い細長い「坊や」が、様々な障害を乗り越えて水の中をもぐったり、川を渡ったりしてママの待つ家にたどり着く、みたいな話かなー?と。でもそれは絵の印象と言っても過言でない。もうちょっと深めてさせていただきます。

最後に一番好きなページのフレーズをちと紹介。「ごりんぐん/ぼみんずん/どきんむん/みみてか」ですね。どこが?と言われても困るけど、「みみてか」あたりの雰囲気に惚れました。

でもって息子の反応ですが、本当に赤ちゃんの頃(0-1歳くらい)はよく読みましたよ。意外に何度も読め、というのです。絵の色彩具合と言葉の耳障りが良いのでしょうね。お気に入りの一冊だったと思います。でも誰よりも父と母が気に入っていました。ぜひ一度読んでみてください。

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んぐまーま んぐまーま

著者:大竹 伸朗,谷川 俊太郎
販売元:クレヨンハウス
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わにわにのおおけが

Kc330148_1 息子が通う保育園では父母会が隔月で「こどものとも・年少版」を1冊プレゼントしてくれます。もちろん月刊絵本ですから何が届くかわかりません。なので、普段買わないような絵本が来て、素敵な出会いがあるものです。今回ご紹介したいのは「わにわにのおおけが」。「わにわに君」がダンボールを使って工作していたら・・・というお話です。後でわかったことですが、わにわに君シリーズがあるみたいです。他の作品を読んでいないので、楽しみが増えました。ぜひ今度読んでみたいです。最初この絵本が来たとき、妻は「なにこれ」と懐疑的でした。でも私も息子も大好きです。息子は毎晩寝る前に読む絵本(3-5冊を毎晩チョイス)の中に、最近は必ずこいつを含めてきます。そして最初に読め、と指定するのです。

「ガボンバのバット」もそうでしたが、子ども向け絵本というのは動物や昆虫が主役(というか登場人物)であるケースが多いですよね。やはり親しみやすいからでしょうね。そういう場合、どこまで擬人化を徹底するか?場面設定をどこまで遊ぶか?が試されるのかなー?と思います。「わにわに」はその点、かなり楽しませてくれました。

Kc330143_1 「わにしょうゆ」って・・・。こういうのが「さらり」と描かれているあたり、大好きです。きっとわにわに世界では「わにティッシュ」とか「わにみそ」「わに公園」「ショッピングセンターわーにーランド」とかあるんですよ(笑)でもって買物するときに「子わに」を遊ばせる「わにパーク」とかあって、子わにくん達が滑り台をズズズッて滑ってるんです、きっと。買物精算のレジでは使うレジスターが「TOWA」ではなくて、「NIWA」だったりするのかしら。工作するとき糊付けするのも「わにのり」でしたもんね。

Kc330145_1 Kc330146_1 んでもってハサミで切っちゃうんです、指を。もう衝撃的なシーンですよ。見てください情けない目。もうわにらしい精悍さなど微塵もありません。あー、いまにも泣き出しそう。

わにわに君は薬箱を持ってきて自分で手当てするんですね。塗り薬をぬって(オロ●インH軟膏かしら。違うね、ワニワニンW軟膏でしょ♪)、包帯を巻きます。何ページにも渡って包帯を巻いていくのですが、「ぐるぐるぐるぐる」「大丈夫かなあ?」と巻いていきます。巻くたびに息子に「大丈夫かなあ?」と顔をみて聞くんです。すると「まだあー!」とすっごい嬉しそうに答えます。寝る雰囲気など、どこの世界って感じです。

手当てがおわると工作続行。「きって、はって」「ぬって、ぬって」できたものは、アヤツでした。息子の保育園にもそのおもちゃありますよ。きっとわにわに君の世界でも一人1台くらい普及していて、「わにU」「WAAわ・に・に」とか「ソフトわににモバイル」とか運営企業があるんでしょうよ。わにわに君はブルーに塗るんですが、その色使いも息子のお気に入り。

というわけで、当分我が家から「わにわに」ブームは過ぎ去らないばかりか、今回シリーズがあることを発見したので、きっと拡大再生産されるものと思いますよ。それにしても、「わにわにのおおけが」は、この奇妙なストーリーのなかで実に教育的効果にあふれていると思うんです。息子はこれ以降、ハサミ(自分の持っているおもちゃハサミ)の扱いに慎重になりましたよ。たまに指を挟むマネをして「切れちゃうからね。血がでるからね」と自分で「ダメだよ」とアピールしています。素晴らしき「わにわに」。絵本とはかくありたいですね。

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わにわにのおふろ わにわにのおふろ

著者:山口 マオ,小風 さち
販売元:福音館書店
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わにわにのごちそう わにわにのごちそう

著者:小風 さち
販売元:福音館書店
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ガボンバのバット

Kc330182 私の子どもの頃、大きくなったら学校の先生になりたかったものです。大学で教職課程をとりましたが、進路に悩み、結局あきらめてしまいました。教員にならなかったことは良いとして、途中で簡単にあきらめてしまったことは悔やんでいます。そのためかわかりませんが、大学卒業後、目指した生き方については「諦めない生き方」を貫きつつあります。

それにしても将来の職業にしろ、自分の得手不得手にしろ、自己と向き合うというのは大変な作業ですよね。辛く厳しい作業です。『ガボンバのバット』は打てないバッター・ニコラス少年(ニッキー坊や)が、ホームラン王ガボンバ(ガビー)の生き様に影響をうけ、自らが強打者に成長していく物語です。

それにしても、象。ガボンバのチーム名は「エレファンツ」ですよ。そのまんまぢゃないですか。対戦相手は猿とかなんですわ。この動物達が見事に擬人化されています。ガボンバがニッキー坊やに打ち方のコツを伝授するあたりなんて、もう象とかそんなことどうでもよくなってますよ。「バットをしんじて思いっきりふっているかい?」とガボンバは問いかけます。それは、いかに真剣にボールと向き合うか?いかに真剣に自分と向き合うか?そんなメッセージのように聞こえます。その問いかけは息子よりも私自身にズドーーンと響きます。

日々を真剣に生きていますか?パパさん。子育てでは息子を信頼して真剣に息子に語りかけてますか?パパさん。仕事でも周りを信じ全力を尽くしていますか?パパさん・・・と。

最近、『世界から貧しさをなくす30の方法』(合同出版)という本を読んでいます。この本では冒頭にチョコレートの原料となるカカオ農場で奴隷として働かされる子どもたちのことが書かれています。子どもたちは貧しい国で生まれ、親に「仕送りできない子」と思われて奴隷商人に日本円で数千円の金員で売られます。この子らはカカオ農場に転売され、一生、学ぶことなくカカオ生産に従事させられるのです。ある子どもは、一緒に働く年の離れた兄に勉強を教えてもらうのが唯一の楽しみだといいます。私たちが「バレンタインだ」「ホワイトデーだ」と売り買いしているチョコレート。その背景には児童労働、それも奴隷労働があるんだということを知らねばなりません。

そんなとき、私の脳裏にはガボンバが語りかけてくるのです。「許せないと思っただろ?だったら、そのために君は全力で向かい合っているかい?」と。一読した限りではニッキー坊やの成長物語。打てない少年バッターが第一線プロの激励をうけて、自分もプロに成長していく物語。でもその精神は現代に生きる大人たちに直接訴えているのです。

何事にも、全力で真剣に向き合っているかい?

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■ガボンバのバット http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061322397/nifty0b5-nif1-22/ref=nosim

世界から貧しさをなくす30の方法 世界から貧しさをなくす30の方法

販売元:合同出版
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コーヒー危機―作られる貧困

フェア・トレードとは何か

フェア・トレード―公正なる貿易を求めて

コーヒーとフェアトレード

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